新鮮胚移植vs凍結胚移植、確率アップするのはどっち?

不妊治療
妻

移植するとしたら、
新鮮胚か凍結胚か、結局どっちがいいんだろう?

脇坂
脇坂

あー迷いますよねー!
実は、明確な正解ってないんですよ。

妻

え…どういうことですか…?

脇坂
脇坂

どちらが正解かっていうより、
どちらが今の妻さんに合っているか?という視点で選ぶものなんです。

妻

なるほど…
それで?結局どっちがいいんですか!?

脇坂
脇坂

まぁ気になりますよね!
一緒に考えていきましょ!

体外受精を考え始めたとき、同じように迷う方はとても多いです。

同じ胚移植でも方法によって特徴や妊娠率は異なり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

この記事では、新鮮胚移植と凍結胚移植の違いを整理し、選択に迷ったときの考え方をわかりやすく解説していきます。

体外受精における胚移植とは?

胚移植とは、体外で作製した胚(受精卵)を女性の子宮内に戻す方法です。

胚が子宮内膜に着床し、妊娠が成立することを目指します。

体外受精の主な流れ
  • STEP1
    卵巣を刺激
  • STEP2
    採卵
  • STEP3
    受精
  •  STEP4
    胚を培養
  •  STEP5
    胚を移植

そして、STEP5:胚の移植方法に、いくつかの選択肢があります。

新鮮胚移植とは?

新鮮胚移植は、採卵と同じ周期に、培養した受精卵(胚)を子宮内に戻す方法です。

主に
・初期胚(受精後2〜3日目)
・胚盤胞(受精後5〜6日目)
で行われます。

初期胚(4分割)例
引用:杉山産婦人科
胚盤胞例
引用:杉山産婦人科
新鮮胚移植の主な流れ
  • STEP1
    採卵
  •  STEP2
    当日または翌日に受精
  • STEP3
    2〜5日ほど受精卵を培養
  • STEP4
    採卵と同じ周期に移植

処置は数分で終わり、痛みは少ないことがほとんどです。

ホルモン刺激後の子宮環境をそのまま利用して着床を促します。

凍結胚移植とは?

凍結胚移植は、体外受精で得られた良好な胚を急速凍結し、次の月経周期以降に子宮環境を整えてから融解・移植する方法です。

採卵周期のホルモン影響を避け、より整った子宮内膜の状態で移植できるのが特徴です。

凍結胚移植の主な流れ

凍結胚移植の主な流れ
  • STEP1
    採卵
  •  STEP2
    受精
  • STEP3
    2〜5日ほど受精卵を培養
  •  STEP4
    良好胚を凍結
  • STEP5
    月経開始後、内膜を整える
  •  STEP6
    凍結胚を融解し、移植

こちらも処置自体は数分で、痛みはほぼありません。

準備方法には
・自然周期
・ホルモン補充周期
の選択肢があります。

「初期胚移植」「胚盤胞移植」は培養の進み具合(受精から何日目か)を表す言葉です。
新鮮胚移植・凍結胚移植のどちらにも用いられます。

妊娠率が高いのは凍結胚移植

日本では、凍結胚移植の妊娠率が新鮮胚移植を上回るデータが多く、近年は主流となっています。

採卵の次周期に移植することで子宮環境を整える期間を確保できること、そして凍結技術の進歩が背景にあると考えられています。

出典新鮮胚移植    凍結胚移植    
日本産科婦人科学会「2023ARTデータブック」23.1%40.5%
※移植あたりの妊娠数

実際、日本産科婦人科学会によるデータ(2023年)では、体外受精で生まれた約8.5万人のうち約95%は凍結胚移植からの出生とされています。

ちなみに、2段階胚移植とは?

2段階胚移植は、同一周期内に
① 初期胚を移植
② 2〜3日後に胚盤胞を追加移植
する先進医療です。

特に着床不全を繰り返す方に検討されることがあります。

初期胚が子宮内膜を刺激し、その後の胚盤胞が着床しやすい環境をつくると考えられています。

複数回にわたって胚を移植するため、多胎のリスクが高く、主治医と慎重に相談する必要があります。

新鮮胚移植のメリット、デメリット

メリット

・1周期で治療が完結しやすい

・凍結費用(5〜15万円)がかからない

・胚が凍結によるダメージを受けない

デメリット

・ホルモン刺激の影響で内膜が不安定になりやすい

・卵巣過剰刺激症候群(2〜5%程度)で移植キャンセルになる場合がある

・妊娠率は凍結胚より低い傾向

※ただし、採卵数が少ない方では新鮮胚が優位という報告もあり、一概には言えません。

凍結胚移植のメリット、デメリット

メリット

・子宮環境を整えてから移植できる

・1回の採卵で複数回の移植が可能

・多胎妊娠や流産率がやや低い傾向

デメリット

・融解後に移植不可となるケースが数%ある

・保存・融解費用がかかる

・採卵から移植まで時間が空く

・ホルモン補充周期では妊娠高血圧症候群リスクがわずかに上昇する可能性がある

融解後の生存率は95%以上と高く、現在は凍結胚移植が推奨される傾向にあります。

どちらを選ぶ?迷ったときのチェックリスト10

どちらがいいのか迷うのは当たり前です。

でも実は、方法を比べることよりも先にやるべきことがあります。

それは、自分の状況と価値観を整理すること

今の生活状況、身体の負担、心の余裕、お金のこと。

いろいろな角度から、自分が何を優先したいのかを見つめるためのチェックリストです。

次の問いを自分に投げかけてみてください。

⬜︎ 今の年齢で最も妊娠率が高い方法は?

⬜︎ 着床不全や流産歴などは、今回の選択にどう影響する?

⬜︎ 今ある胚の数や質を考えて、現実的な選択は?

⬜︎ 費用は「1回の負担」と「総額」どちらを重視する?

⬜︎ 通院スケジュールは無理なく続けられる?

⬜︎ 身体的な負担が少ないと感じるのはどちら?

⬜︎ 多胎妊娠のリスクをどう考える?

⬜︎ 「体を整える時間」と「早く進んでいる実感」、どちらを優先する?

⬜︎ 仕事やライフイベントと両立できそう?

⬜︎ クリニックの方針に納得できている?

優先順位を整理し、パートナーや医師と共有すると、選択はぐっとクリアになります。

まとめ

正直なところ、「どちらが絶対に正解」とは言えません。

結果が出て初めて“正解だった”と思えるものかもしれません。

だからこそ大切なのは、

・自分が何を優先したいのかを整理すること

・パートナーや主治医と納得のいく対話ができているかどうか

もし「主治医の選択を信頼できない」と感じるなら、それは治療方法以前の問題かもしれません。

信頼できる医師のもとで治療を受けることも、とても大切な選択です。

そして、自分の気持ちを言語化することは簡単ではありません。

私自身も、もともと言語化することが苦手でした。
電話するにもカンペを用意していたぐらいですし…

でも、自分の人生を自分で選ぶためには避けて通れないプロセスなのかもしれません。

迷っているあなたを、心から応援しています。

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